理事長挨拶


現在、スポーツ、音楽をはじめとする各種イベントが数多く行われています。それらの会場では病人やけが人が出ても周囲にいる人たちが一次救命措置に慣れていない、あるいはその知識はあっても一歩踏み出すことができなかったために手遅れになるというケースがあります。また、応急救護にかける費用負担もかなり大きいため、中小規模のイベントでは医療従事者が少ないという現状もあるようです。

 

消防庁の調査によれば、平成27年中の救急車到着時間は8.6分、病院収容までの時間は39.4分かかり、また、現場での一般人による心肺蘇生等実施による生存率は、施さなかった場合の約2倍から6.0倍であったとのことです。

 

不特定多数の人が集まるイベントでは、参加者の怪我や急病など予期せぬ事態が発生することがあります。特に心肺停止をはじめとする緊急時には、救急車が到着するまでの対応が傷病者の命を左右するといっても過言ではないと思います。

 

 私たちは、過去警察界に身を置き、人の生命、身体、財産を守ることを任務として昼夜、曜日の別なく働いてきました。警察を退職しても、暴力団排除活動、交通安全運動、防犯活動や防犯パトロールなどの啓蒙活動を続けています。

 

しかし警察OBばかりが集まった会合で、「直接的に人々の危難を救うことはできないか、他の手段では間に合わないときに自分が人のために何ができるか」、「まだ人のために働きたい、人を守るという情熱は消えていない」等という多くの声が寄せられました。そして特定非営利活動法人を設立し各種イベント参加者及び災害被災者等に対する心肺蘇生などの一次救命処置やファーストエイドを行って直接的に市民の安全を守ってはどうかという結論に達しました。 

 

 近い将来には、消防士OB、看護師、救急救命士など、当法人の活動に賛同していただける方々にも参加していただいて、0才から100才を超えるすべての市民が安全かつ安心して生活できる社会の実現に寄与してまいります。

         平成30年5月

NPO法人セーバー風・ジャパン 

 

理事長   小泉 亮一